産後だけではない?不安を緩和する、出産に向けた産前骨盤矯正とは?

お役立ち情報

はじめに

妊娠期間中は身体に著しい負担がかかります。それに伴い骨盤周りにも歪みが起こり、その変化は腰痛や股関節の痛みなど、様々な不快感を引き起こす原因となります。そこで、妊娠中の健康的な体調管理のために有効なのが「産前骨盤矯正」です。
産前骨盤矯正は、骨盤を正しい位置に整えることで出産への準備や痛みの緩和といった快適な妊娠生活のサポートとして注目されています。本記事では、産前骨盤矯正の重要性や利点、注意点、適切な時期と回数について詳しく解説していきます。

関連記事:産後骨盤矯正に意味はあるの?そのメリットや効果、通うべき時期は?

産前の骨盤矯正

妊娠が進むにつれて分泌されるリラキシンというホルモンは、骨盤の靭帯を緩ませ、出産時の赤ちゃんの通り道を広げる役割を担っていますが、その一方で、骨盤の安定性を低下させる要因ともなります。
産前骨盤矯正は、主にそういった妊娠中の女性の身体に起こる様々な変化に適応するための施術であり、特に骨盤の広がりや周辺筋肉等の調整を目的としています。

骨盤の重要性

骨盤は身体の中心に位置し上半身と下半身を結びつける極めて重要な部分です。この部分は妊娠中の体重増加や姿勢の変化で左右差や開きといった歪みを引き起こす要因となり、その結果、腰痛や膝の痛み、股関節の不快感を経験することがあります。

産前骨盤矯正の方法

産前骨盤矯正にはいくつかの方法があります。

  • 手技療法: 整体やマッサージ手法を用いて、骨盤周囲の筋肉の緊張を軽減し、正しい位置に戻すことを目指します。
  • ストレッチ: 骨盤に関連する筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチが行われます。これにより、骨盤の動きが円滑になります。
  • 姿勢の矯正: 日常生活における正しい姿勢や動作を身につけることで、体への負担を軽減し、快適な日常生活を送る手助けにつながります。

産前骨盤矯正のメリット

産前骨盤矯正は、妊婦さんにとって多くのメリットがあります。ここではその主なメリットについてまとめました。

出産準備のサポート

妊娠中は体重増加とともに体の重心が変わり、骨盤にかかる負担が増します。骨盤矯正を行うことで周辺筋肉が整い、出産時に必要な筋力や柔軟性を養うことができます。これにより、出産時の痛みを軽減できる可能性があります。

妊娠中の身体の不調を軽減

妊娠中、腰痛や足のむくみ、腿の痛みなどの身体の不調を感じる方が多くいます。産前骨盤矯正では骨盤周辺筋肉の調整することで代謝が促進され、これらの不調を軽減する効果が期待できます。

妊娠に伴う不快な症状の軽減

妊娠中はホルモンバランスが大きく変動します。骨盤矯正で体全体の血流が改善され自律神経が整うことで、妊娠に伴う不快な症状の軽減が期待できます。

出産後の回復を促進

産前に骨盤を矯正しておくことは出産後の早期回復にもつながりやすいです。事前に骨盤の位置を整えておくことで、出産後の体調がよりスムーズに回復し、育児にも集中しやすくなります。

安全な出産の実現

正しい骨盤の位置は、赤ちゃんが産道を通る際のスムーズさにも影響します。産前骨盤矯正を行うことで、赤ちゃんが快適に育つ環境を整えつつ、安全な出産へとつなげることができます。

これらのメリットから産前骨盤矯正は妊娠中の身体にとって有意義かつ重要なアプローチです。
妊娠中は体調の変化が著しいので、ご自身の体調や状況に合わせて適切に行うとよいでしょう。

安全な施術のための注意点

妊娠中の女性は身体的に非常に繊細であるため、施術を受ける際には特に配慮が求められます。以下に安全に施術を受けるための重要なポイントをまとめました。

妊娠の状況を詳しく伝える

施術を受ける前にどの妊娠週にあるのか、また体調や痛みの場所についても具体的に説明することで、より安全かつ適切な施術が行えます。

体調が優れない時は施術を見送る

自分の体調が不安定な場合は施術をせずに安静にする事が大切です。妊娠中は体調が変わることが多いので、無理をせずに、場合によっては予約をキャンセル・変更しましょう。

快適な姿勢を意識する

施術中はご自分の快適さが最優先です。妊娠後期に入ると特にお腹が大きくなるため、圧迫感を感じます。そういった場合や他にも不快な感覚や痛みを感じた場合は、すぐに施術者に伝えることが重要です。

安定期に施術を受けることが望ましい

妊娠16週を過ぎ、安定期に入ってから施術を受けると良いです。妊娠初期や出産が近い時期は、母体の負担とお腹の中の胎児の負担が大きくなるため、安定した時期に施術を受けることが重要かつ安心・安全です。

疑問や不安はその都度確認を

マタニティ整体を受ける際には、妊婦を理解した専門的な施術が行われている整体を選ぶことが大切です。エフセラピでは国家資格を有した知識豊富な女性スタッフが担当いたします。施術中に疑問や不安を感じたり、痛みが発生した場合は、すぐに担当スタッフにお伝えください。妊娠中は身体が敏感になっているため、気になることは遠慮せずに話すことで、安心安全で快適な施術が行えます。

以上、これらのポイントを抑えると安全に施術を受けることができます。妊娠中は、自分自身と赤ちゃんの健康を守るため、適切な体調管理を行いましょう。

適切な時期と期間

産前の骨盤矯正は、妊娠中の身体の変化に伴い、非常に重要な役割を果たします。しかし、いつから始めるべきか、どれくらいの期間通うかは、個々の状態によって異なります。以下に、適切な時期と期間について詳しく説明します。

施術を始めるべき時期

一般的に産前の骨盤矯正は、妊娠の安定期(16週目以降)に入ってから行うことが推奨されています。この時期になると体が比較的安定し、流産のリスクも低下します。

個人差に注意

とはいえ、妊婦さんごとに身体の状態や体調には個人差があります。そのため、まずは主治医や助産婦と相談し、自分にとって最適な時期を見極めることが重要です。
当店では、母子の安全のため、必ず主治医の許可が下りてからの施術を行っています。

施術期間・頻度について

当店では、施術期間は妊娠16週から36週まで通っていただけます。
施術の頻度に関しては個人差がありますので、お体の調子を見つつスタッフと話し合いながら調整すると良いです。
施術コースには自宅でできる骨盤矯正トレーニングも含まれています。無理のない範囲で自宅ケアも行うとより効果的です。
いずれにせよ、妊娠期間中は体調変化が著しいので、少しでも体調が優れないときは安静にする事が大切です。

まとめ

妊娠中の女性にとって産前骨盤矯正は大切な施術です。産後だけでなく、産前から骨盤矯正を行うことで、出産時の準備やホルモンバランスの調整、身体の不調の軽減など様々なメリットあります。ただし、妊婦さんの体調は十分に配慮しながら、適切な時期に行うことが重要です。妊婦さんは、自身の体調に合わせて専門スタッフと相談しながら、産前骨盤矯正を活用して出産と産後の早期回復に向けて万全の準備を整えていくとよいでしょう。